なぜ?どうして?大腸癌の見落としは発生するの?

大腸カメラ検査と「見落とし」について

正直な話をすると、どんなに経験を積んだ医師であっても、見落としが起こる可能性はあります。これは技術が未熟だから、という話ではありません。大腸の構造そのものに理由があります。大腸の内側には多くの「ヒダ」があり、その裏側は物理的に100%確認することができません。角度を変えたり、ヒダを押し倒したりと、できる限りの工夫はしますが、体感としては、どれだけ工夫しても8割程度しか見えていない部分があると感じています。

もちろん、この数字は正確な統計ではなく、あくまで日々の検査を行う中での実感です。さらに、腸の動きを抑える薬(ブスコパンなど)を使用しない場合、腸が強く収縮してしまい、ヒダが増え、裏側の面積が広がるため、観察できる範囲はさらに狭くなってしまいます。腸がすぼまった状態では、奥が小さな丸のように見え、その裏側はどうしても確認しづらくなります。この点は、正直に言ってどんな名医であっても避けられない、物理的な限界です。

見落としを防ぐための努力や技術向上は欠かせません。それでも、ゼロにすることはできないのが現実です。だからこそ当院では、一度の検査ですべてを判断しないという考え方を大切にしています。たとえばポリープを切除した場合、初回は1年後、その後は2〜3年後と、定期的に複数回の内視鏡検査を行っています。同じ場所を時間をあけて確認することで、見落としの確率を確実に下げることができるからです。ただし、これも「絶対」ではありません。その点も含めて、患者さんにはきちんと説明するようにしています。内視鏡検査は、一度で完璧を目指すものではなく、継続して行うことで精度を高めていく検査だと考えています。

文章 ~医師 須藤~

 

大腸癌の見落としはなぜ発生するのか

大腸がんの見落としの多くは、がんそのものではなく、前段階である大腸ポリープの見落としが関係していると考えられています。大腸ポリープは、時間をかけて徐々に大きくなり、がんへ進行することがあるためです。大腸の中には、ヒダの裏側やカーブの内側など、構造上どうしても観察が難しい部位が存在します。そのため、一定の確率で見えにくい病変が生じてしまう可能性は避けられません。

また、見落としやすい部位には医師ごとに傾向の違いがあることも知られています。
当院では、検査結果の振り返りやフィードバックを大切にし、それぞれの医師が「自分自身の見逃しやすいポイント」を常に意識しながら、より丁寧で慎重な観察を行うよう努めています。

文章 ~医師 髙橋~

大腸がんの見落としが発生する理由はいくつかあります。まず、大腸内視鏡検査は、検査を行う医師の観察力や経験に大きく左右される検査です。正常な粘膜と、がんやポリープといった異常のわずかな違いを見分けるには、高い技術と豊富な経験が必要です。また、大腸は複雑な構造をしており、腸の曲がり角やヒダの裏側など、どうしても死角になりやすい部分が存在します。体位(仰向け・横向きなど)を変えることで見やすくなる場合もありますが、すべての症例で理想的な条件を作ることは現実的には難しいのが現状です。特に、早期がんや小さなポリープは目立ちにくく、部位によっては見落とされやすいことがあります。一方で、進行した大腸がんは比較的発見されやすいとされています。

文章 ~医師 本間~

 

大腸癌の見落とすとどのくらいでどうなるか

大腸がんを見落とした場合、がんやポリープがどの段階まで進行していたかによって、その後の経過は大きく異なります。大腸がんにはステージ1〜4があり、同じステージであっても、腸がどの程度狭くなっているか(狭窄の程度)によって状況は変わります。腸が強く狭くなるほど進行した大腸がんを見落とした場合には、数か月以内に腸閉塞や小腸閉塞を起こし、重篤な状態になる可能性があります。

一方で、ステージ1程度で、まだ腸の狭窄を起こしていない比較的早期の大腸がんでは、自覚症状がないまま経過し、1年後の再検査で見つかり、その間に1段階進行していたというケースも起こり得ます。さらに、ステージが付かないようなステージ0のごく早期がんでは、進行は非常にゆっくりで、1年経ってもほとんど進行していない、進行していても内視鏡治療で対応できるといったケースも少なくありません。

文章 ~医師 須藤~

 

一般的にどのくらいの確率で見落としが発生するか

大腸がんの見落としは、実際には非常に低い確率だと考えられています。
明確な統計データが存在するわけではありませんが、私自身がこれまでに数万件に及ぶ大腸内視鏡検査に携わり、また同業の医師から見聞きしてきた経験の中では、進行がんを見落とした症例を耳にすることは5例にも満たない程度です。感覚的には、0.1%未満、0.01%以下、あるいは0.001%程度の非常に低い確率と考えています。

文章 ~医師 須藤~

 

見落としを防ぐためにできること

見落としを完全にゼロにすることはできません。しかし、減らすことは可能です。
そのために重要なのが、
  ・医師の経験値を高めること
  ・AI(人工知能)を診療補助として活用すること
です。
経験を積んだ医師ほど、観察力や判断力が向上し、見落としを減らすことができます。また、AIを併用することで、人の目だけでは気づきにくい所見を補助的に拾い上げることが可能になります。こうした点を踏まえ、当院では一件一件の検査を大切にし、少しでも安心して検査を受けていただけるよう努めています。

文章 ~医師 須藤~

 

見落としの心配が少ない医師や医療機関の見抜き方

見落としのリスクをできるだけ減らすためには、医療機関選びも重要です。
以下のような点が参考になります。
  ・AI内視鏡を導入している
  ・内視鏡機器を定期的に最新のものへ更新している
  ・検査件数が多い
  ・経験豊富な医師が在籍している
最新の医療機器については、医療機関のホームページに「最新機器を導入しています」といった記載がある場合が多く、判断材料のひとつになります。
また、医師個人については、出身大学や研修先の病院もひとつの参考情報になります。特に、検査や治療の件数が多いハイボリュームセンターと呼ばれる医療機関では、医師が多くの症例を経験しやすく、技術力や判断力が身につきやすい傾向があります。大学病院に限らず、検査・治療数の多い病院で経験を積んだ医師は、技術力が高い可能性があると考えられます。

文章 ~医師 須藤~

 

各医院のご紹介Introduction

仙台消化器・内視鏡内科クリニック 泉中央院 、長町院、仙台駅前院

幅広い地域から検査や手術にお越しいただいております

泉中央院Izumichuo Clinic

泉中央院

診療時間

 
9:00〜17:30

…9:00~14:30

住所: 宮城県仙台市泉区泉中央1丁目15−2 赤間総業 泉中央パーキングビル1F

最寄駅:泉中央駅西口徒歩1分

長町院Nagamachi Clinic

長町院

診療時間

9:00〜17:30 -

…9:00~14:30

住所: 仙台市太白区あすと長町一丁目5番40号

最寄駅:長町駅東口徒歩1分

仙台駅前院SENDAIEKIMAE CLINIC

仙台駅前院

診療時間

9:00〜17:30 -

…9:00~14:30

住所: 宮城県仙台市宮城野区 榴岡1丁目2−13 ヨドバシ仙台第2ビル4階

最寄駅:仙台駅徒歩1分