当院では、患者さん一人ひとりの価値観や信条を尊重し、できる限り安心して医療を受けていただける環境づくりを大切にしたいと考えています。
その中で、宗教的・信条的な理由などから、輸血に一定の制限をお持ちの患者さんがいらっしゃることも、私たちは十分に理解しています。
一方で、医療にはどうしても「安全を守るための限界」が存在します。
現在、仙台市内において、「いかなる状況においても輸血を行わない(絶対的無輸血)」ことを前提とした外科的バックアップ体制を確保することは困難であり、そのような体制のないまま内視鏡検査・治療を行うことは、医療安全上、大きな問題があると考えます。
このため当院では、2026年3月2日から内視鏡検査・内視鏡治療については、「相対的無輸血(原則として輸血を希望しないが、生命の危険が切迫した場合には医学的判断を優先する)」を前提として提供しています。
事前の問診や同意書において輸血に制限があるとお申し出いただいた場合には、医師が個別に説明を行い、当院の方針や医療の限界について十分にご理解いただいたうえで、検査・治療を進めるかどうかを一緒に判断します。
また、説明内容について不安や疑問が残る場合には、別日に理事長である私自身が直接お話しする機会を設け、法人としての考え方を改めて説明させていただきます。
それでもなお、当院の方針にご納得いただけない場合には、患者さんの意思を尊重し、当院での内視鏡検査および治療は実施しないという判断をすることもあります。これは患者さんを拒むためのものではなく、医療を提供する側として、責任をもって安全を守るための判断です。
今後も当院は、患者さんの価値観を尊重しながら、同時に医療の質と安全を守ることを最優先に考え、誠実な医療を提供してまいります。
理事長 山岡 肇







