腹痛の治し方

腹痛のメカニズム

日常的に腹痛はなじみのある症状の方も多いと思います。そんな腹痛はどのようにして起こるのでしょうか?

一口に腹痛と言ってもいろいろ種類や原因があります。消化管の機能的な動きによる蠕動を伴うような痛みや、腹部内の臓器に何らかの炎症が起こり痛みを感じている場合もあります。炎症が原因の腹痛は、その炎症の原因を解消しない限り痛み自体もなかなか改善しない場合もあります。

他にも、消化器系の臓器以外が原因の場合もあります。大きな血管の損傷や、女性の場合は子宮の疾患なども考えられます。

腹痛を早く治すには?

ご自身で簡単に試して頂けるのは、「お腹を温めること」や「背筋を伸ばした状態ではなくてお腹を少し丸める姿勢をとること」などがあります。特にお腹を少し丸めた状態にすると、腹壁の緊張がほぐれ痛みが和らぐ場合があります。また、お腹を温めるということに関して言うと、痛い部分を優しくゆっくり手でさすったり、カイロを貼ることもおすすめです。カイロを使用する場合は、直接肌に貼ると火傷の恐れがあるのでインナーの上からが好ましいです。

腹痛を和らげる「温度」と「姿勢」

前述したようにお腹を温めたり、お腹を丸める姿勢をとることで痛みを和らげることができますが、その仕組みについては以下の通りとなります。

温度

体が冷えている状態は、体が温かい状態と比べてお腹が激しく動く場合があります。それにより、一層痛みを感じやすくなります。しかし、逆にお腹を温めることで消化管の筋肉の緊張をほぐすことができます。緊張がほぐれると状態によっては痛みが軽減されます。

姿勢

腹壁の緊張が高まると痛みが悪化する傾向があります。それを防ぐ為にも、膝を抱えるように少し丸めた姿勢がおすすめです。お腹を丸めることによりお腹の圧や緊張が取れます。よりリラックスできる環境だと楽になります。

腹痛を和らげる飲み物や食べ物

腹痛の時の食べ物や飲み物について悩んだ経験はありませんか?実際に、腹痛を和らげる効果のある食べ物や飲み物はどのようなものがあるのでしょうか?また、逆に避けるべきものはあるのでしょうか?

消化器系の疾患でいうと油っこい食べ物は避けましょう。痛みが悪化する場合があります。また、刺激になってしまう辛いものも避けましょう。特に、過敏性腸症候群の方や潰瘍がある方にはおすすめできません。他にも、飲み物で言うとお酒やコーヒーも症状が悪化する場合があるので危険です。おすすめなのは「生姜」や「ハチミツ」の入った温かい飲み物やスープです。体がポカポカしてお腹も温まります。それで痛みが和らぐこともあります。

腹痛は痛み方により治し方が異なる?

痛みの例えで、鋭い痛みとか、ズキズキとかキリキリとかいろいろな表現がありますね。このような痛みの種類により治し方は異なるのでしょうか?

腹痛の治療方法は原因によって様々です。特に、痛みの場所や痛みが出現するような状況がとても重要になります。例えば、油っこいものを食べた後にみぞおちや上の方で痛みがあると胆石が絡んでいることがあります。他にも、前傾になった時や横になった後に症状が悪化すると胃酸が絡む疾患である場合が考えられます。

しかし、結局はきちんと検査しないと断定できません。実際に、患者様との診察でどんな状況で、どんな症状が出るか、どこが痛むかということを確認して原因を特定しています。その後に必要に応じた検査を行い、相談の上で適した治療をご提案させて頂き、治療を進めていくという流れです。

腹痛の時に市販薬を使っても大丈夫?

腹痛の時に市販薬の「正露丸」や「下痢止め」、「ビオへルミン」などを服用された方もいらっしゃると思います。では実際に、腹痛の時に市販薬を服用するのは良いのでしょうか?控えるべきでしょうか?

市販薬を使っても良いかは、何が原因の腹痛かによります。状況によっては悪化させる可能性ももちろんあります。例えば、感染系の腸炎の場合、知らずに下痢止めを服用すると逆に病原体が腸内にとどまり回復に時間がかかります。他にも、腸が狭い方も注意が必要です。腸閉塞になる寸前のような方は痛み止めや下痢止めを服用してしまうと、状態が悪化してしまいます。自分の疾患をきちんと把握せずに、市販の痛み止めや下痢止めを安易に使用するのは危険なので控えた方が安心です。

腹痛がある場合は、原因を特定するためにも受診しましょう。どうしようかと悩んでいるうちに時間が経ち受診したら癌が見つかった、という方もいらっしゃいます。重大な疾患が隠れている場合もあります。自己判断するより早めに受診することで疾患の早期発見や回復が見込めます。

腹痛がある時の受診目安

強み⑤ 女性専用検査日(レディースデー)腹痛を感じた時、日常的に起こることだからと我慢される方も多いのではないでしょうか?どのくらいの期間続いたら受診を判断すべきでしょうか?

医師の立場からお伝えすると、原因を早く特定して安心して頂くためにすぐにでも受診していただきたいです。様子を見ても大丈夫ですが、数日や週をまたいでも痛みがある場合は受診すべきです。慢性的な方の症状で癌が見つかったこともあります。腹痛の他に症状があったり、いつもの体調と少しでも違和感があれば早めに医師に相談しましょう。

各医院のご紹介Introduction

仙台消化器・内視鏡内科クリニック 泉中央院 、長町院 仙台駅前院

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泉中央院Izumichuoin Clinic

泉中央院

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長町院Nagamachi Clinic

長町院

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