逆流性食道炎のときはバナナを食べてはいけない?
逆流性食道炎のときにバナナを食べてはいけないというのは誤解です。
バナナを食べてはいけないと考えられている理由は、バナナが腹持ちが良いとされているからです。
腹持ちが良い食材は胃の中に長く残り、逆流性食道炎を引き起こしやすいという考え方があります。
実際に、芋類などは腹持ちが良く、胸やけをしやすい方もいるため、食べ過ぎないように指導されることがあります。
しかし、バナナ自体が逆流性食道炎を悪化させるという具体的な証拠はありませんので、特に制限はなくても良いと考えられます。
逆流性食道炎の際に注意すべき食べ物
逆流性食道炎の際に特に注意すべき食べ物は、以下のようなものです。
- 脂っこいもの
脂肪分の多い食べ物は消化に時間がかかり、胃酸の分泌を増加させるため、逆流を引き起こしやすくなります。
- 辛いもの
香辛料が多く含まれる食べ物は、胃酸の分泌を刺激し、食道の粘膜を刺激するため、症状を悪化させることがあります。
- 刺激物
コーヒー、アルコール、炭酸飲料などの刺激物は、胃酸の分泌を増やし、食道括約筋を緩めるため、逆流のリスクを高めます。
これらの食べ物は避けるようにし、バランスの取れた食事を心がけることが大切です。
逆流性食道炎のときはヨーグルトを食べてはいけないというのは本当?
逆流性食道炎のときにヨーグルトを食べてはいけないというのも誤解です。
ヨーグルトが酸っぱいものであるため、酸性のものが胃酸の増加や胃のpHを下げることで逆流性食道炎を悪化させると考えられがちです。
しかし、ヨーグルトは乳製品であり、一般的には逆流性食道炎に良いとされています。
乳製品が逆流性食道炎に良い理由とおすすめの食事
乳製品が逆流性食道炎に良いとされる理由は、乳製品が胃酸の中和を助け、胃の粘膜を保護する効果があるためです。
牛乳やヨーグルトはこれらの効果を持ち、症状の緩和に役立つとされています。
逆流性食道炎に良いとされる食事としては、こってりしたものを避け、あっさりした和食が推奨されます。
和食はバランスが良く、消化に優しい食材が多いため、逆流性食道炎の症状を抑えるのに適しています。
文章 ~医師 髙橋~