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胃潰瘍

 

【胃潰瘍】

胃の粘膜に傷がついた状態のことです。

以前はストレスが主因と考えられており、「ストレス潰瘍」とも呼ばれていました。

確かに急性の胃潰瘍の一部はストレスが誘因となりえますが、ストレス単独では胃潰瘍に進展することはまれであることが、今では分かっています。

また慢性の胃潰瘍はH.pylori感染が関与し、難治性で高率に再発します。

一般的に胃潰瘍と言えば、これを指します。

近年では、痛み止め(NSAIDs)による胃潰瘍もしばしば経験します。

 

症状

最も多いのは腹痛です。

心窩部を中心とした鈍痛のことが多いと言われています。

また腹部膨満感、食欲不振、嘔気・嘔吐、胸やけなども引き起こします。

しかしながら全くの無症状のことも50%以上あるとされます。

 

特に痛み止め(NSAIDs)による潰瘍では腹痛などが自覚されないまま経過し、出血などの重大症状が初発症状であることも多いと言われています。

胃潰瘍は重大な合併症を引き起こすことがあります。出血、穿孔、狭窄です。

このうち最もよく見られるのが前述の出血です。

吐血より下血することが多いのですが、胃潰瘍からの出血は、胃酸と反応するため真っ黒い、ドロドロの下痢便になります。

コールタール、海苔の佃煮と表現され、「タール便」と呼ばれます。

しかしながら、ショック状態になるほどの急性で大量の出血の場合は、赤っぽい下血になることもあります。

穿孔とは、胃の壁に孔が開くことです。潰瘍が深くなった結果として、胃壁を完全に破いてしまうのです。突然の上腹部の激痛で発症します。

狭窄とは、狭くなることです。胃の出口(幽門部)に深い潰瘍が出来、腫れた結果として狭くなることが多いです。食後の嘔吐が特徴的な症状です。

上記の症状を認めた場合は、内視鏡検査(胃カメラ)を行い診断を確定します。

 

胃潰瘍の治療

現在では内科的治療(投薬)を行います。

胃酸を押さえる薬剤(制酸剤)を投与すると、2か月程度で治癒することがほとんどです。

出血を合併した胃潰瘍に対しては、まずは内視鏡的止血術を行います。

また穿孔を疑った際にはCTなどによる精密検査を行います。

そして胃潰瘍の穿孔と判明した場合は、外科的治療(手術)が選択されることが一般的です。

 

また現在はH.pyloriの除菌療法が普及しました。

H.pyloriを除菌することにより、潰瘍の発症や再発が激減します。