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クローン病

 

【クローン病】

Crohn(クローン)病は原因不明の腸管の炎症性疾患です。

全身のあらゆる消化管に、浮腫や潰瘍を形成することにより症状を引き起こします。

症状としては、腹痛と下痢が最も高頻度に見られます(70-80%).そのほかには発熱や栄養障害や血便・貧血、関節炎、痔ろうなどです。

このクローン病も厚生労働省の難治性疾患克服研究事業の特定疾患のひとつに指定されています。前述の潰瘍性大腸炎も含めて、炎症性腸疾患:IBD(inflammatory bowel disease)とも呼ばれます。

クローン病は若年者に圧倒的に多いのが特徴です。男性では20歳代、女性では10歳代に発病のピークがあります。

クローン病の原因は、根本的には不明です。

現時点では、遺伝的素因を背景にして、さまざまな環境因子が作用し腸粘膜の免疫調整機構が障害されて炎症を生じると考えられています。

 

診断についてです。

血液検査で特異的なマーカーなどは存在しません。ですので、消化管の造影検査や胃カメラ・大腸カメラを中心に行っていきます。

海外ではカプセル内視鏡も使用しますが、日本では認可されていません。

クローン病はしばしば腸管に狭窄(狭いところ)を形成しますので、カプセル内視鏡が通過できないことがあるためです。

 

クローン病の治療です。

治療の3本柱は、薬物療法、栄養療法、外科的治療(手術)です。

 

薬物療法は、

腸管の炎症を抑えることです。ですので前述の潰瘍性大腸炎の治療法とよく似ています。

5-ASA(5-アミノサリチル酸)薬やステロイド、血球成分除去療法(G-CAP)、生物学的製剤(インフリキシマブやアダリムマブ)などを病勢を鑑みながら使用します。

 

栄養療法は

成分栄養剤(エレンタール)による経腸栄養のことを指します。

食事療法ではありません。また重症度が特に高い場合は、完全静脈栄養療法により絶食にすることもあります。

 

クローン病の外科的治療(手術)は

腸閉塞や大量出血、瘻孔(腸などに孔があくこと)、膿瘍形成などの際に行われます。

狭窄については、最近では小腸内視鏡を使ってバルーン拡張術を行うことも多くなっています。