医院名:仙台消化器・内視鏡内科クリニック 住所:〒981-3133 宮城県仙台市泉区泉中央1丁目15-2 1F 電話番号:022-343-8696

アニサキス

 

胃アニサキス症

最近、耳にすることが多いですね。

アニサキス線虫の幼虫が入った魚介類を食べることによって発症します。

口から入ったアニサキスが胃などの消化管の壁に刺入することにより、局所的なアレルギー反応を起した状態です。

口腔や小腸、大腸などでも起こりますが、大部分は胃アニサキス症です。

 

症状

上腹部の激痛や間欠痛です。しかし軽症の場合は腹部の違和感程度の症状のこともあります。また無症状なこともあるため、検診の胃カメラ(内視鏡)の際に、たまたま発見されることもあります。

以前は日本海沿岸や北海道、東北での報告が多い傾向にありましたが流通の近代化により、内陸部でも報告されるようになりました。

全国で新鮮な魚介類が手に入るようになったということですね。

原因

になる魚介類は多数にのぼります。イカ、サバ、サンマ、タラ、サケ、ホッケ、メバル、シイラなどです。

元々、アニサキスはイルカやクジラ、トドなどの胃の中に寄生しています。

卵はクジラなどの糞に混ざって、海中に放出されます。その卵から孵化した幼虫は、まずはオキアミなどの甲殻類に寄生します。

その甲殻類を食べたイカやサバが次の寄生先になります。本来ならば、そのイカなどを海産哺乳類が食べます。

こうしてやっとアニサキスは終の棲家である海産哺乳類の胃袋にたどり着くのです。

 

診断について

まずは食事内容からアニサキス症の可能性を確認します。魚介類を摂取してからアニサキス症の発症までは、7時間以内が50%、24時間以内が95%と言われています。

しかし、魚介の摂取をしてから5日後に発症したとの報告もありますので注意が必要です。

問診の結果、疑いが濃厚な場合は内視鏡(胃カメラ)を行います。

 

アニサキスの治療

最も確実な治療法は、胃壁に刺入しているアニサキスを内視鏡(胃カメラ)で摘除することです。

ここでの注意点は、胃にいるアニサキスは1匹とは限らないことです。

一度に56匹ものアニサキスを摘除したとの報告もあります。内視鏡でアニサキスを摘除出来れば、症状は速やかに消退することが多いです。

 

アニサキスの予防

アニサキスは60度以上で数秒間、加熱すれば死滅します。また-20度では約24時間で死滅します。

鮮度の良い刺身や、冷凍していない魚介類を好む人にはつらいところです。